サイディング壁とは??
こんにちは!
グッドハートの前田です。
前回のコラムに引き続き、外壁材についてのお話をしたいと思います。
今回は、サイディング壁についてです。
目次
サイディング壁とは?
◎サイディング壁の特徴
サイディング壁とは、外壁に張る仕上げ用の板材のことです。
「サイディング」や「サイディングボード」と言われます。
1990年代よりも以前は、砂とセメントと水を練って作られるモルタルで
仕上げられるのが主流でしたが、
1990年代以降はサイディングで仕上げられるのが主流になっています。
セメントや金属などを原料とした板状の外壁材であるサイディングは、
金具や釘などを用いて外壁に留め付けてあり、板と板の継ぎ目は
コーキング材でつないで、固定されるという方法が一般的です。
◎サイディングのメリット
耐久性が高い
災害での被害や事故などの影響がなければ、サイディングは一般的に40年前後
の耐久性を誇っていると言われます。
お家の外観をイメージ通りにしやすい
色やデザインのバリエーションが豊富で、レンガやタイル、天然石などは
本物を使用した際にはお金も重量もかかってしまう材料ですが、
サイディングであれば本物を使用する場合に比べて安価かつ簡単にそれらの
質感を表現することができます。
メンテナンスや外壁塗装時には、透明な塗料(クリア塗料)を用いて塗装を行って
あげれば、お気に入りの色やデザインをそのままにして綺麗に保つことができます。
施工に時間がかからず、仕上がりが左右されることもない
サイディングはあらかじめ板材として工場で生産されています。
また、先述したように金具や釘などを用いて外壁に取り付けるだけで良いため、
施工に時間がかからず、モルタル壁のように職人によって仕上がりが左右される
というようなこともほぼありません。
◎サイディングのデメリット
メンテナンスの費用がかさみやすい
サイディング外壁そのものの耐用年数としては、使用されている素材や商品によって
異なりますが、大概は約20年~40年ほどであると言われています。
しかし、サイディングの表面には塗装がされており、定期的に外壁塗装によってメンテナンスを行う必要があります。
表面の塗装は、これも塗料の種類によって異なりますが、約10年に1度は塗装が必要なため、
定期的にメンテナンスが必要になります。
また、塗装が劣化してきたような場合には耐用年数にかかわらず補修が必要になります。
そのため、メンテナンス費用が他の建材に比べて高額になることもあります。
つなぎ目ができる
サイディングは何枚かの板材をお家の外壁の大きさに合わせて組み合わせて使う外壁材です。
そのため、外壁にはつなぎ目ができ、そのつなぎ目やサイディングと窓などの間に
コーキング材を施す必要があります。
つなぎ目のない外壁にしたいという方は、サイディングではなくモルタルでの外壁の方が
おすすめです。
また、サイディングのつなぎ目をタイルの目地のように見せるサイディングなどもあるため、
つなぎ目が気にならないようなデザインを選ぶというのも一つの方法です。
防水性能が低い
サイディングには基本的に防水機能がありません。
そのため、サイディングを用いて外壁を作るときには、塗装やコーキングを施し、
それによって外壁の防水機能性を保つ必要があります。
しかしながら、それでもモルタルなどに比べると防水性能は低くなるため、
台風などが多いような地域ではサイディングそのものが外壁材としては向いていない
という場合も考えられます。
サイディングの種類と特徴
サイディングにはいくつかの種類があり、その種類ごとにも特徴は分かれています。
◎窯業系サイディング
窯業系サイディングは、サイディングの種類の中でも最も人気のあるサイディングです。
セメント(コンクリートを作るための材料の一つで灰色の粉末)や木質系成分(セルロースや
ヘミセルロース、リグニンといった木の主成分)を混ぜ合わせて作ったサイディングで、
安価かつデザインが豊富というメリットがあります。
しかし、サイディングとサイディングの間をつなぐコーキング部分が多いため、
どうしてもつなぎ目が目立ってしまうというデメリットがあります。
また、熱を蓄える性能が非常に高いため、熱が逃げにくく、夏場は冷房が効きにくいという
ことも可能性として挙げられます。
寒い地域であればそれほど大きな問題にはならないかもしれませんが、
暖かい地域では空調が効きにくくなる可能性があります。
◎金属系サイディング
金属サイディングは、窯業系サイディングの次に需要の多いサイディングです。
断熱材の表面に金属メッキ(素材の表面に薄い金属の膜を作る方法)を施したサイディングで、
安価かつ断熱性が高く、軽量というメリットがあります。
その一方、素材が金属のため、デザインの幅が狭く、デザインにこだわりたいという方には
向いていない可能性もあります。
また、表面に傷がつきやすく、その傷から錆が広がり、建材が劣化してしまう事態も考えられます。
◎木質系サイディング
木質系サイディングはその名の通り、木材で作られたサイディングです。
木材の風合いが活かせるなど、独特のデザインが特徴で外壁に高級感を出すこともできます。
独特のデザインであることが特徴の木質系サイディングですが、価格が高く、素材が木材のため
劣化しやすく、燃えやすいというデメリットもあります。
また、メンテナンス費用もかかるため、窯業系サイディングや金属系サイディングと比較すると
需要は多くありません。
高級感を出したい場合や、木の風合いを活かしたデザインにこだわりたいといった場合には、
木質系サイディングを使用されるのがおすすめです。
◎樹脂系サイディング
樹脂系サイディングとは、主に塩化ビニル樹脂を使用したサイディングです。
塩化ビニルとは、プラスチックの一種である。
この樹脂系サイディングは非常に耐久性が高く、他のサイディング材と比較しても
メンテナンスの手間が少ないというメリットがあります。
しかし、価格が高く、施工の難易度も高いため、工事ができる業者が少ないというデメリットも
あります。
また、展開されているデザインが少ないという傾向があり、デザインにこだわりたい
という方にはあまり向いていない外壁材であると言えます。
初期費用が高くなったとしても良いからメンテナンスの頻度を減らしたいという方には
おすすめです。
サイディングのデザイン
これまでサイディングの素材についてお話をしてきましたが、
ではデザインにはどのようなものがあるのでしょうか。
◎タイル調
表面がタイルの模様になっているデザインです。
これは窯業系サイディングに多く見られます。
◎レンガ調
サイディングのレンガ模様を付けたデザインです。
このデザインもタイル調と同じような窯業系に多いデザインとなっています。
◎木目調
木目のデザインです。
木質系サイディングはもちろん、窯業系にも見られます。
◎石柄
岩のような外壁を模したデザインです。
基本的には窯業系サイディングによく見られるデザインです。
まとめ
今回は簡単にサイディング壁についてお話をしました。
サイディングは劣化が遅く、耐久年数が高いというメリットあります。
その一方で、サイディング本来の耐用年数を維持し、美観や性能を
保っていくためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
サイディングの種類と、それらの種類の特徴をしっかりと理解し、
自分の理想のお家の外壁を作り上げることが大切です。
グッドハートでは、どのようなお悩みでも真摯に対応いたします。
お家の健康診断は無料で行っておりますので、
ぜひ一度、お気軽にご相談ください!
Comments