「自分の家はこの人たちに建ててほしい」と言って頂ける喜び。
私たちグッドハート㈱では毎週会議で「今週どんなことをしてお客様に喜んでいただいたか?感動していただいたか?」を発表しています。 今週は電気職人の井手尾から 「金曜日と土曜日に植木町のS様邸新築現場の先行配線に入りました。 キューハウ(建材屋さん)がフローリングの配送に来て、一人で大変そうだったので搬入を手伝って喜んでもらいました。」との発表がありました。
素晴らしい。 一軒の家の新築工事には多くの人がかかわります。私たちはお客様だけでなく、取引先様にも喜んでいただくことが大切だと考えています。 毎週の発表ではこのように取引先様への貢献もOKというルールにしています。 このような取り組みのおかげで昨年は、電気の引き込みの職人さんや下水道の引き込みの職人さんが弊社で新築していただきました。 どちらも弊社と直接のおつきあいではないのですが、工事を通して弊社の現場で一緒に仕事して、職人たちの仲の良さ、丁寧さに触れ、「自分の家はこの人たちに建ててほしい」と言っていただきました。 このように自社の正社員の職人の採用にはメリットがあるのですが、今回はあえて自社職人採用のデメリットについて書きたいと思います。 仕事があってもなくても給料をはらわなくてはいけない、教育が必要、などいろいろなデメリットがあるのですが、私がこれまでの経験で一番苦労したのは「職人が働かなくなる」という点です。
請負の場合、職人はよく働きます。「この仕事を100万円で請け負ってください」という請負の場合、職人は「早く仕上げて次の現場に行きたい。たくさん稼ぎたい。」と考えます。 ですから前の日にしっかり準備して、段取り良く仕事して、朝も早く現場に着いて、休憩もそこそこに、夕方遅くまで頑張ります。 ところが常用といって、1日15,000円や18,000円というふうに固定の日給になると、とたんにゆっくり働き始めます。 まして弊社のように日給ではなく固定の月給になると、職人は働かなくなってしまうのです。 朝はゆっくり準備して、途中のコンビニに寄って飲み物を買って、のんびり現場に着いて、休憩をたっぷり取って、夕方もなるべく早く帰ろうとします。また、きつい仕事は若手に押し付けて、休みもしっかりとるようになります。 そしてこれが面倒なのは、職人はまったく悪気無く無意識にそうなっていくということなのです。 考えてみれば「やってもやらなくても給料が同じ」であれば「なるべく楽をしたい。あまり働きたくない」となるのは当然です。 「正社員で採用したけど、働かない。これならこれまで通り外注のほうが良い。」と多くの経営者が思ってしまい、「職人の生活と地位の向上」がなかなか進まないのは実は職人の側にも原因があると私は考えます。
そこで10年以上、試行錯誤して、「頑張ったチームと頑張らなかったチームをボーナスで差をつける」という制度にして、弊社は大きく変わりました。 「頑張れば頑張った分を評価してもらえる」ということで職人たちが自主的に頑張るように変わりました。 私はこの「自主的に頑張る仕組みづくり」が大切だと思っています。 次回は弊社が「社内発注制度」と呼んでいるこの制度について書きたいと思います。
追記1:正社員の職人の採用について興味がある方、すでに正社員を採用しているけどなかなかうまくいかない、という方はぜひ個別にご連絡ください。「職人の生活と地位の向上」のために情報交換しましょう。これは私たちのミッションなのですべての情報は無料で公開させていただきます。
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