スレート屋根とは…?
こんにちは!
グッドハート株式会社の前田です。
今回のリフォームコラムでは、スレート屋根について
お話をしたいと思います。
スレート屋根とは、天然の「天然スレート」または、
セメントを加工して作る「化粧スレート」を施工した屋根のことです。
一般住宅によく使用されていて、化粧スレートは、コロニアル・カラーベストとも呼ばれています。
スレート屋根の種類や、メンテナンスの時期・方法について解説していきます!
【スレート屋根の構造】
スレート屋根とは、厚さ5mm程度の薄い板状の屋根材のことを指します。
素材はセメントを主成分としていて、塗膜での保護が必要になります。
その一方、スタイリッシュなデザインと耐久性の高さで近年人気の高い屋根材です。
スレート屋根の構造は他の屋根と比べるとほとんど変わらないですが、
桟木が不要でルーフィング(防水シート)の上に直接加工できるところが大きな違いと言えます。
一般的なスレート屋根の幅は約90cm、厚みは約5mm、一枚あたりの重量約3.4kgです。
スレート屋根は、1枚あたり4ヶ所留めが基本です。
釘を打ち、スレート屋根の上から新しいスレート屋根を張っていきます。
地震などの自然災害で剥がれた場合でも下地が劣化して露出することもなく、
雨漏りが起こりにくいとされています。
スレート屋根の構造で重要な部分は、合板とルーフィングです。
ルーフィングの劣化は一枚だけであれば心配ありませんが、早めの対応が必要です。
【スレート屋根の種類】
◎天然スレート
泥岩などが地下で固まった素材のことを粘板岩(ねんばんがん)といい、
その粘板岩を薄い板状に加工した素材を「天然スレート」と呼びます。
その名のとおり天然の素材なので、鉱物のような風合いで独特な模様を成しているのが特徴です。
天然スレートは耐久性に優れていて、色あせしにくいという特徴がありますが、
素材自体の価格も工事費用も高いのであまり利用されていません。
希少価値の高い屋根材として知られています。
◎化粧スレート
天然ではなくセメントを固めた人工のスレートを「化粧スレート」といいます。
天然スレートに似せているので”化粧”スレートと呼ばれています。
日本で平らな屋根をしている家屋の大半はこの化粧スレートを用いています。
【スレート屋根のメリット】
・デザイン性が高い
スレート屋根はグラッサ、プレミアムグラッサ、グランデグラッサなど、
カラーバリエーションが豊富で和洋問わず多くのデザインから選ぶことができます。 例えば、グラッサの中でもグラッサ・ブラック、グラッサ・パールグレイ、グラッサ・ココナッツブラウン、グラッサ・アイリッシュグリーンなど多数の色が用意されています。
・軽量で地震の揺れに強い
スレート屋根は一枚あたりの重量約3.4kgであるため軽量で、瓦屋根に比べると半分程度の重さしかありません。 その上で地震の揺れに強く、大きな揺れについても被害を最小限に抑えることが可能です。
・施工できる業者が多い
屋根材の中でも瓦やガルバリウム鋼板よりも普及しており、施工できる業者が多いのもメリットです。 そのため、今後メンテナンスを行う際も施工できる業者が多いことで依頼しやすくなります。
【スレート屋根のデメリット】
・ひび割れが起こりやすい
スレート屋根はメリットばかりではありません。他の屋根材に比べて軽量でカラーバリエーションが豊富ですが、ひび割れが起こりやすいのも特徴の一つです。 軽くて薄い反面、台風や強風が発生した場合に飛来物で割れやすくなります。 また、雨水の吸水と乾燥などの影響でひび割れが起こりやすくなるのです。
・定期的なメンテナンスが必要
スレート屋根は経年劣化により塗装が剥げたり、ひび割れが起こります。そのまま放置すると防水性が失われ、雨漏りの原因にもなります。 したがって、スレート屋根の塗装による定期的なメンテナンスは欠かせません。 スレート屋根自体の耐用年数は15〜20年と言われるため、メンテナンス時期の目安として5~7年毎に点検をしてもらうと良いでしょう。
以上のように、今回のリフォームコラムでは、
スレート屋根とは何か、そしてそのメリット・デメリットについて
お話をしました。
先述したようにスレート屋根は近年人気のある屋根材です。
次回はスレート屋根の劣化症状やメンテナンス時期などについても
お話をしていこうと思います。
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