モニエル瓦とは…?
こんにちは!
グッドハート株式会社の前田です。
今回のリフォームコラムでは、
「モニエル瓦」についてお話をしようと思います。
【モニエル瓦とは…?】
モニエル瓦とは、セメント瓦の一種です。
正式には、乾式コンクリート瓦と呼ばれます。
乾式洋瓦と呼ぶこともあります。
【耐震性・耐熱性が高い】
モニエル瓦は、主成分がセメントと砂であるため、比較的軽量です。
また、耐震性や耐熱性に優れている、とても性能の高い建材です。
しかし、セメントは水分を吸収すると劣化してしまうため、
モニエル瓦も防水塗装によるメンテナンスが必要です。
【色彩豊かなデザイン】
モニエル瓦は、デザイン性が非常に高いのが特徴です。
様々な形状、色彩のものがあります。
モニエル瓦の最大の特徴は、この色彩部分です。
着色スラリーという着色剤を表面に塗っており、
スラルー層という層を形成しています。
これが一般的なセメント瓦と異なっている点です。
【劣化症状】
モニエル瓦は、築10年前後で塗装をする必要があります。
新築時の塗膜が紫外線や風雨によって劣化し、屋根材が傷み始めるのが
およそこの時期であると言われています。
遅くても15年頃までには塗装をしてあげる必要があります。
劣化症状の主な種類は以下の通りです。
◎色あせ
モニエル瓦の表面が色褪せて、くすんで見えます。
新築時は綺麗に色づいていたはずですが、日々の紫外線や風雨によって、
着色スラリー層が弱り、色が抜けてきている状態です。
劣化の初期症状と言えます。
◎カビ・コケの繁殖
時間が経つと、黄色や茶色のブツブツのようなコケやカビが生えてきます。
モニエル瓦は水分を含んでジメジメした状態になると、
コケやカビの胞子が付着して根付いてしまいます。
これは表面の防水性が切れてしまっている証拠です。
カビやコケは内部に根っこを張っていくため、モニエル瓦の主成分である
セメント自体をもろくしてしまいます。
繁殖するとひび割れやすくなり、耐久性も落ちます。
◎ひび割れ、欠落
厚みがあるモニエル瓦も、経年劣化でひび割れてしまいます。
セメントは水を吸うと膨張し、乾くと収縮するため、
その動きで負荷がかかるためです。
これは塗装の防水性が切れてからしばらく経っている状態です。
放っておくとひびは広がり、やがて欠落も起こってきます。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。
今回のリフォームコラムでは「モニエル瓦」について
お話をしました。
次回以降も屋根の種類等に詳しく触れていければと思います。
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