モルタル壁とは??
こんにちは!
グッドハートの前田です。
お家の外壁材選びで迷われる方は多いのではないでしょうか。
そこで今回のコラムと次回に分けて外壁材についてお話をしていこうと思います。
まず今回はモルタル壁についてお話をしていきます。
目次
モルタル壁とは❓
◎モルタル壁の特徴
モルタル壁は、水とセメントと砂を混ぜ合わせた素材で形成されていて、
日本では1990年代以前の戸建ての家でよく採用されていました。
モルタル壁の特徴は、耐火性が非常に優れていることと装飾性が高いことです。
そのため、デザインにこだわった外壁が実現できます。
外壁の模様をお好みで自由につけることができるため、
職人のセンスや腕次第で美しい外観の外壁にすることができます。
モルタルは昔からよく使用されてきた外壁材ですが、
近年では金属サイディングと呼ばれる、柄が既に付けられている金属の板と
熱を遮断する効果のある材料で作られた壁材のような新しい外壁材のシェアも多くなっているため、
モルタル壁を使用する数は減少してきています。
◎モルタル壁のメリット
つなぎ目がない仕上がり
モルタル壁は練りこんだ材料を壁に塗って外壁を作っていくため、つなぎ目のない
仕上がりになります。
つなぎ目がないため、コーキングという建物の目地をふさぐための材料を使用する必要がなく、
コーキングが劣化してしまうことへの心配やコーキングのメンテナンスの手間を省くことができます。
また、一枚の板で壁ができているような外観になるため見栄えも良いと言えます。
デザイン性に富んでいる
凹凸のないなめらかな表面にしたり、細かい線を引くことで模様を作ったりなど、
お好みの仕上げが選べます。
モルタルならではの質感
出来栄え自体は施工する職人の腕に左右されがちですが、
人の手で仕上げるからこその温かみがあり、特有の味わい深さがあります。
そのため、ご自分のお家にしかないオリジナリティが生まれます。
耐火性がある
先述したようにモルタルには火や熱に強いという性質があり、
万が一燃えてしまうことがあっても、有毒ガスは発生しません。
表面に塗装をすることで耐水性も向上するため、キッチンなどの壁にも使用可能です。
◎モルタル壁のデメリット
コストが高い
工事を行うための期間が長く、職人による手仕上げのため人件費もかかります。
また、長く綺麗に使用するためには定期的に補修を行うなどのメンテナンス費用も必要になります。
ひび割れの可能性が比較的高い
モルタルの性質上、ひび割れを起こす可能性があります。
そこからホコリや汚れなどが入り込んでしまうこともあるため、
定期的に補修をしたり塗装をしたりする必要があります。
汚れが溜まりやすい
モルタル壁は凹凸のある外壁になるため、その凹凸部分にどうしても汚れが溜まりやすい傾向にあります。
コケや藻も生えやすいため、こまめな除去や清掃が必要です。
◎モルタル壁の仕上げ方
モルタル壁の仕上げ方には大きく分けて以下の4種類があります。
リシン仕上げ
粒上に砕いた石に、セメント(コンクリートを作るための材料の一つで灰色の粉末)や
樹脂(木の皮に傷を付けた時などに木から出される粘着性の液体が固まったもの)、
接着剤を混ぜたものをスプレーを用いて壁に吹き付けていくことで仕上げる方法です。
1970年代~1980年代にかけてよく使用されていた方法です。
スタッコ仕上げ
セメントと骨材(モルタルを作る際にセメントや水と一緒に混ぜ合わせられる砂利や砂)を
混ぜた材料を吹き付けて仕上げるという方法です。
リシン仕上げと比較すると高級感を表現することができる方法です。
吹き付けタイル
樹脂などの材料と石や骨材を混ぜた材料をタイルガンという吹き付けのための道具を用いて
吹き付ける方法です。
モルタル壁の住宅の中では、この仕上げ方法をされているところが多くあります。
左官仕上げ
主にコテを用いて仕上げる方法です。
綺麗かつ味わいのある表現をするためには職人の技術が必要です。
生活をする人の好みによってデザインを変えることができ、モルタル壁の他の
ゴツゴツとした仕上げ方とは違って、やわらかく温かみのある表現ができる方法です。
まとめ
以上のように、
モルタル壁にはデザイン性やオリジナリティ、耐火性といったメリットがある反面、
コストがかかることやひび割れの可能性、汚れが溜まりやすいというデメリットもあります。
しかしながら、職人による手作業で仕上げるという点でモルタル壁に魅力が感じられます。
モルタル壁は日本では昔から使用されていましたが、「昔のもの」としてとらえるのではなく、
外壁材選びの一つの選択肢として検討してみるというのはいかかでしょうか。
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