モルタル壁の修理方法
こんにちは!
グッドハートの前田です。
以前、モルタル壁とは何か、その特徴などを
このリフォームコラムで、「モルタル壁とは??」
というタイトルで取り上げました。
そこで、「実際にモルタル壁を修理するときはどうしたらいいの?」
という疑問にお答えするために、
今回はタイトルにもありますように、
「モルタル壁の修理方法」についてお話をしていこうと思います!
ではまずおさらいとして、
1960年代から1980年代ごろまでに建てられた住宅では
モルタル壁がよく使われていました。
モルタル壁の耐用年数は30~40年ですので、
当時の外壁がそのまま使用されていれば、
壁の内部にまで傷みが発生している可能性があります。
モルタル壁は地震などの揺れや経年劣化、そのほかの原因によって
クラック(ひび割れ)が起こりやすい壁です。
そこから雨漏りすると、お家の内部まで浸透して、
場合によっては骨組みとなっている資材まで傷んでしまうこともあります。
もし塗装工事をする場合には、クラックの大きさや深さに合った
処置をすることが大切です!
〈クラックの種類〉
◎ヘアークラック
髪の毛ほどの細い亀裂で、主に経年劣化によって起こるものです。
◎深いクラック
地震などの影響によって建物自体が大きく揺れるなどして、
それが原因でできる場合が多く、外壁の内部の傷みにつながる
可能性があります。
※クラックについては他のコラムで詳しくお話をしたいと思います。
では、修理方法について見ていきましょう!
1,塗装工事
モルタル壁はクラックが入りやすいという欠点もありますが、
塗膜に弾性(ゴムやバネのように元に戻ろうとする性質)を持たせることで、
建物自体の揺れや下地の動きに合わせて動き、
塗膜に亀裂が入ることを防ぐ方法が広く用いられています。
モルタル壁特有の不具合はクラックから入った雨水によって生じるという
場合が多くあります。
塗膜の膨れや剥がれもその1つで、塗装の際には不具合が起きている部分を
剥がせるところまで剥がしてから塗装を行います。
2,重ね張り(カバー工事)
重ね張り工事では、元々ある外壁の上にもう1枚壁ができるという形になるため、
当然、建物の重量自体が増します。
ですので、重ね張りをすることで地震などによる影響が酷くならないように、
比較的重量が軽い金属サイディングを使って工事をするのが一般的です。
しかし、逆に重量がある窯業(ようぎょう)系サイディングを使って
重ね張りをすることで耐震性能の向上を図るというのも一つの方法です。
3,張り替え工事(モルタルの場合は「作り替え工事」)
モルタル壁の場合は、モルタルを剥がすと防水紙なども一緒に剥がれます。
それによって、下地も新しくして壁自体を作り替えることができます!
また、「モルタル壁の張り替えはまたモルタルにしなければならないのではないか」
という不安を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、先ほども述べたようにモルタル壁は壁自体を作り替えることができるため、
再びモルタルを塗らずに、サイディングやタイル張りにしてお家のイメージを
ガラッと変えることができます!
以上のように、
モルタル壁にはモルタル壁だけの特徴があり、
その特徴に合わせた修理方法がいくつかあります。
そのため、ご自身のお家のモルタル壁の状況に応じた
修理方法を見つけることが大切です。
しかし、いざ自分で修理方法を見つけようとすると
どれが適しているのか分からないという壁にぶつかることも
少なくはないでしょう。
ですので、一度いくつかの工事業者さんに相談をしてみては
いかがでしょうか。
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