外壁工事の種類について
こんにちは!
グッドハートの前田です。
今回のリフォームコラムでは、
外壁工事における種類についてお話をしていこうと思います。
外壁工事の主な種類
一般的な住宅で行われている外壁工事の主な種類として、
「塗装」の他にも、
今ある壁を新しい壁に重ねる「重ね張り工法(カバー工法)」、
新しく壁を作り直す「張り替え」
の3つの工事の種類があります。
外壁の状態や予算などの実際の状況に応じて適切な
工事方法を考えるというのが大切です。
工事の種類
◎塗装
工事期間:約2~3週間
メリット:
・費用を抑えられる
・工事期間が比較的短い
・騒音が立たない
デメリット:
・補修をした部分は、その補修の跡が塗装で隠すことはできない。
ポイント:
サイディング壁の場合はシーリングの打ち替えも必要。
◎重ね張り(カバー工法)
工事期間:約3週間~1か月
メリット:
・外壁材が2重になることで断熱性能や防音性能がより優れる
・元々ある壁の補修の必要がない
デメリット:
・元々の壁に腐れがあったとしても、そのまま残る
・新しい外壁材の重さが建物全体を支える骨組みにさらに
負担を加えることになる
ポイント:
建物全体を支える骨組みにかかる重さを少なくするために、
窯業(ようぎょう)サイディングではなく、金属サイディングを張る
のが一般的です。
また、お家の周りにある給湯器などの取り外しが必要になります。
◎張り替え
工事期間:約1か月
メリット:
・一度外壁を解体する必要があるため、壁の中の状態が分かりやすく、
補修を行うことができる
・新しい壁の選択肢が増える。
デメリット:
・元々の壁の解体とその廃材処分で費用がかさむため、
工事費用は重ね張りよりも高くなる。
ポイント:
元々あった外壁にアスベストが含まれている場合には対策をとる必要があります。
アスベストが含まれている場合、人体に影響を及ぼしかねないため注意が必要で、
費用も高くなります。
また、元々の外壁の解体後にしっかりと雨対策を行うことが重要です。
アスベストとは……
アスベストとは、石綿(せきめん、いしわた)とも呼ばれる資材の一つです。
耐熱・耐火性や防音性、絶縁性などの多くの優れた性質を持っており、
天然の鉱物ではありますが、繊維状になっていて、
この細く軽い繊維が人の体内に吸い込まれて入ると、
肺がんなどの病気を引き起こす原因になりかねません。
そのため、2006年に日本ではアスベストの製造、輸入、譲渡、提供、使用が
禁止されました。
メンテナンスのサイクル
塗膜は5年を過ぎるとチョーキング現象が起こり始めます。
外壁を手で触ると白い粉がつくようになるため、
このチョーキング現象が見て取れた場合には塗装が必要な合図です。
← チョーキング現象
基本的に、外壁の耐用年数は30~40年ほどなので、
2~3回は塗り替えを行い、その次のリフォーム時に重ね張りや張り替え工事を
考えるというパターンが非常に多いケースです。
しかし、メンテナンスのサイクルは住む人や住んでいる場所などの環境にも
左右されやすいため、
極端にメンテナンスを焦って行ったり、
近所の方のサイクルに合わせるというような必要はありません。
施工方法を変更することも?
例1:クラック(ひび割れ)がたくさんあり、補修費用がかかるため、
塗装から重ね張りへ変更
場合によっては、補修費用+塗装費用<重ね張り工事の費用
となる場合もあるため、
しっかりと価格や工事方法を見極める必要があります。
例2:外壁内で腐食が進んでいるため、
重ね張りから張り替えへ変更
壁の下地や骨組みともなる資材まで腐食が進んでいることもあります。
また、シロアリ被害が発生している場合もあります。
お家の外壁は、建物を雨風や紫外線、気温の変化などの影響から
守るための大事な役目を持つものです!
お家の寿命を延ばし、私たちが安心して生活することができるように
お家の状態をしっかりと把握し、補修やメンテナンスを行う必要があります。
外壁工事をお考えの際には、
外壁工事の種類とそれぞれの特徴についてしっかりと知識を身に着け、
ご自分でも判断をしていくことが重要です!
しかし、何も知らないところから勉強をするというのは
非常に大変なことです…
ですので、安心して任せられる塗装業者さん、工事業者さんを
見つけて、分からないことや不安なことなどを相談してみては
いかがでしょうか?
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