水性塗料と油性塗料の違いとは…?
こんにちは!
グッドハートの前田です。
外壁塗装をしようと思い立ち、色々と話が進んでくると、
「油性塗料」と「水性塗料」と呼ばれる2種類の塗料から
使用塗料を選ぶ場面に出くわす方も多いと思います。
細菌では、人体への影響や環境問題などから
「水性塗料」が多く知られるようになりましたが、
どちらの塗料にもメリットとデメリットが存在しています。
そこで今回は、2つの塗料の違いはもちろん、
水性塗料は雨にぬれても大丈夫なのかといったことについても
このコラムを通してお話していきたいと思います。
水性塗料と油性塗料の違い
先ほども軽くお話したように、
塗料には主に、「水性塗料」と「油性塗料」の2種類があります。
塗ったものが乾燥したときににおいを強く感じるのが油性塗料で、
そこまでにおいを強く感じないのが水性塗料です。
このようなにおいの差は使用されている「希釈剤」が違っていることによって生じ、
希釈剤としてシンナーなどの有機溶剤が使用されているのが油性塗料、
水が使用されているのが水性塗料ということになります。
「希釈剤」とは…?
塗料などの溶液の濃度を薄めるために使われる液体のことを指します。
では、なぜ希釈剤が必要なのでしょうか。
塗料の元となる「顔料」や「添加剤」だけでは外壁塗装などに使うことはできないため、
希釈剤を用いて溶液を薄めて使う必要があるからです。
元々、塗料には油性塗料しか存在しませんでした。
しかし、当時の油性塗料はにおいが強いこともあり、
化学物質から生じる様々なトラブルが起こることもありました。
また、その当時に出ていた水性塗料は油性塗料に比べて耐久性がなく、
油性塗料よりも安く取引されていましたが、
近年では油性塗料に劣らないほど耐久性が高い商品も多く出てきています。
水性塗料のメリット
◎強いにおいがない
水性塗料は希釈剤としてシンナーが使用されていないため、
油性塗料のような強いにおいというものは発生しません。
水性塗料独特のにおいというものはありますが、体に害を及ぼすようなにおいではないため、
それほどにおいを気にする必要はないと言えます。
◎引火する危険性が低い
水性塗料は油性塗料のように希釈剤にシンナーが含まれていないため、引火する危険性は
低いと言えます。
◎溶剤中毒にならない
油性塗料は希釈剤にシンナーなどが使用されているため、においで気分を悪くしてしまう
ケースは少なくありません。
しかし、水性塗料ならばそのような症状を引き起こす可能性がありません。
水性塗料のデメリット
◎時期によっては乾きにくい
水性塗料の希釈剤には水が使われていますが、水は一定の温度にならないと
乾燥しないという特徴があります。
そのため、気温が低い時期や梅雨などで湿度が高いと、
思うようには乾燥が進まず、工期が長くなってしまう可能性があります。
◎ツヤの持続性がない
水性塗料は、シンナーのような有機溶剤を含んでいないため、
塗膜のツヤが落ちやすいと言われています。
油性塗料のメリット
◎耐久性に優れている
油性塗料に含まれるシンナーをはじめとした有機溶剤は、
水性塗料と比べると耐久性の高い塗膜を作ります。
密着性が高いことから、剥がれたり浮いたりしにくいことも特徴です。
しかし、水性塗料の技術開発が盛んなこともあり、
耐久面についての差は従来よりも小さくなっています。
◎金属にも使用できる
油性塗料は基本的に塗料が付着しにくい金属にも使用できます。
それに加えて、下地塗りをしなくていい製品も存在しています。
そのため、水性塗料では塗装が難しい場所でも油性塗料であれば塗装が可能です。
また、油性塗料は水性塗料に比べて乾くのが早いため、
短い時間で効率的に作業を進められるというのも一つのメリットです。
油性塗料のデメリット
◎においがきつい
油性塗料はシンナー独特のにおいを発します。
換気が悪いところで使用すると溶剤中毒になり、意識が朦朧とするなどの
危険な状態になりかねません。
まとめ
ここまで水性塗料と油性塗料の違い、メリット、デメリットについてお話をしてきました。
耐久性が高い油性塗料は直接日光が当たったり、常に雨風にさらされたりする恐れがある
箇所への使用に適しています。
また、下地が鉄などの金属でできていて錆が生じやすそうな箇所にも油性塗料は適応しています。
しかし、先述したように油性塗料はにおいがきついという特徴があります。
においや環境面を考慮するのであれば、水性塗料を使用するのがおすすめです。
とは言っても、メーカーや塗料の種類によって特徴や長所、短所が存在しているため、
まずは自分の家にどういった塗料が適しているのかを信頼できる塗装業者さんに相談することが
好ましいです。
もしそれほど関係づくりができていない塗装業者さんと打ち合わせをして、
打ち合わせがいい加減になってしまうと、仕上がりも思うようにはならず、
ばあいによっては塗装をやり直さなければいけない状況にもなりかねません。
そうしたことを避けるためにも、まずは信頼のおける塗装業者さんを見つけ、
良い関係づくりをしておくと便利です。
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